LIFE is Rafting !!

いつか振り返ればきっと一瞬であろう、まるで”おとぎ話”な怒涛の子育て記録。

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ツグの百日の物語

 15, 2017 03:20
3月3日、雛祭りの日。
ツグがぶじ百日を迎えました。

百日の頃って、色んな表情が出てきて、
「あー」とか「ぐー」とか「うー」のように、
何とも形容しがたい柔らかな声が出てきて、
自分のこぶしを珍しそうに眺めていたり、
何もない天井を眺めて微笑んでいたり、
(私はそれを宇宙と通信中!と呼んでます。)

それはもう「赤ちゃん」の醍醐味が
ふわーっと濃縮したような時期だと思うんです。

ついに、ツグにも、
そんなゴールデンな期間がやってきました。

しかし。

あいにく現在、
それを穏やかに楽しめるような
暮らしにあらず、

ツグは、上2人や私の用事に連れまわされ、
(たとえ、グッスリ寝たばかりだろうが、
 外が寒かろうが、雨だろうが、
 時間になったら連れ出さねばならぬ運命…)

夕方からの怒涛の時間帯には、
長いこと泣かされつつ、ベッドで待たされ、
(そうでもしないと、事態が何も進行しない)

授乳の時は、目を見つめて…
なーんてことが叶うわけもなく、
授乳の時=私は食事をしている、
というパターンが一番多く。

というのも、単に授乳のためだけに
時間を使えるほどゆとりがなくって、
とにかく泣いて待ってもらい、
ご飯ができたところでようやく抱っこし、
授乳しながら、私は食べる、と。

更に、授乳しながら、自分も食べながら、
キュンタロに食べさせながら、
みは嬢のお行儀を注意する、みたいな。苦笑

一人何役だろうか・・・

「漫画に描くなら、わたしゃ、千手観音状態だよ…」
と、ちびまる子気分で、
心の声をつぶやいたりするほど。

日々そんな状態なので、
授乳という、ものすごい母子密着の場面ですら
ツグは二の次、三の次。苦笑


そして、百日を翌日に控えた夜。
”考えすぎ”という質に手足の生えた生き物である私は、
ふと思ったわけです。

「私は、この百日、
 ツグに何をしてあげられただろう」と。
「何にもしてあげられなかったよな…」と。

もちろん、授乳と、清潔と、安全と。
最低それだけは与えられたかもしれません。

そして、多くの方々が、
優しく言ってくれることでしょう。
それだけでも、十分立派な仕事だよ、と。

自分でもわかってます。
やれる限りの事はやっているし、
ワンオペな日々では、これ以上はナカナカ厳しいことも。
下手な理想と比べても仕方のないことも。


ただ、それでも、一人の親として、
このツグに、最低限の生活以外に
何かしてあげられたかと振り返った時、
あまりにもそれが思い浮かばず、
切ない気持ちと、申し訳ない気持ちとが
ただむくむくと湧いてしまいました。


それでわたくし、百日という節目を
少しでもツグのために使おう、と
小さく心に決めたわけです。


とはいえ、百日のお食い初めだからと言って
親戚の集まりをするわけでもなく、
和服を着せかけてあげるでもなく、
ただ週末に家族でささやかに祝う予定があるだけ。

そこで、私が考えたことといえば、
お食い初めのお食事を、
できる限りきちんと準備してあげよう、
という単純なものでした。

その時、真っ先に思い浮かんだのが、
「鯛の尾頭付」。
それを立派に用意してあげたい!と
急に思ったわけです。


いやね、遅いんですよ、思い立つのが。苦笑

そんなの、前々から魚屋に頼んでおくならともかく
直前になって尾頭付、だなんて、
ホント計画性がなさすぎる。

でも・・・
思い立ってしまった、尾頭付。


しかも、ツグに尾頭付を準備してあげることが、
日頃の罪滅ぼしの気持ちや、
ツグをいとおしむ気持ちを
きちんと「形」にすることに繋がるような気がして、

まるで鯛が今の私の愛情の象徴かのような
気持ちまでしてきて、(出た、大げさ)

もう何としても
鯛の尾頭付を準備してあげたいと、
翌日スーパーや魚屋を巡る覚悟をしたその夜。


これで尾頭付が見つからなかった日には、
一人でガッカリするくせに・・。

そう自分で突っ込みつつも、
「これだ」と思いついてしまったら、
引き下がれない私は、
「母が見つけてあげるからね」という
どこか迫られるような勝手な意気込みで眠りにつきました。

別にツグが鯛を望んでるわけでもないし、
そもそも食べられもしないのにね。
バカだなあ。私。


そして、翌日。

予想通り、
住んでいる町の駅前の小さなスーパーに
鯛の尾頭付なんてあるわけもなく、
神楽坂に用事があるついでに、
神楽坂のスーパーにも足を伸ばしてみた私。

神楽坂という素敵な地なら、
もしかして鯛もあるかもしれない、
という淡い期待を胸に…。

そして、少し大きめのスーパーに入り、
鮮魚コーナーへ一目散です。

するとその時、
私の目に飛び込んできたのが・・・

「本日、鯛フェア!」の垂れ幕。
奇跡!笑

いやいや、出来過ぎでしょ?!と思いました。
正直、目を疑いました。

そして、バカみたいにドキドキしながら
鮮魚コーナーへ足を進めると
・・・・・

あった・・・!あったよ・・・!!!
鯛の尾頭付!

しかも、想像以上に大きくて
ドーーーンと立派な真鯛が。


嬉しかった。
・・・
嗚呼、一体どこの誰が、
スーパーの鮮魚コーナーで、
涙をこらえたりするでしょうか。苦笑


自分でも呆れます。
鯛が見つかって、ホッとして嬉しくて、
なんだか色々許されるような気がして、
抱っこ紐の中のツグに
「鯛だよ、鯛あったよ、これ焼くからね」
と小さく声をかけながら、
泣きそうになっていることに。


そうして、私は、
ツグへの思いの象徴である
「鯛の尾頭付」を手に入れたのでした。笑


あとは、帰宅して、
鯛を塩焼きにする準備をし、
赤飯を炊き、
紅白なますを作って、
貝のお吸い物を作って、
煮物は作る余裕がなく、お惣菜を買い、
夫と子供達に、神社で適当な石を拾ってきてもらい。

ぶじ、百日のお祝いとお食い初めを
執り行うことができました。

ちょうどみは嬢の雛祭りでもあったから、
少しちらし寿司も作ってみたりして。
(寿司太郎だけど。笑)

そうやって、家族五人で、
うるさくもアットホームに祝ったツグ百日。


「こんな百日も悪くない。」
・・・鯛が見つかったのに心救われ、
ご都合よくそう思える、お天気野郎の私です。

どうか、あの立派な鯛のご加護を受け(笑)、
ツグが食べるに困らない一生を過ごせますように。
そう願ってやみません。


鯛に勝手に願をかけ、
鯛を見つけてスーパーで泣き、
鯛の塩焼きに勇気付けられて、
その鯛にご加護まで願う
どうしようもない母ですが、

いつか、いつの日か
「ほんとバカだな、母さん」と
ツグが笑ってくれたら幸せです。

そんな日をほんのり妄想しつつ・・・、
(この母、妄想癖まであるときた)
今は、ドタバタの狭間で、
目の前のゴールデンツグを
少しでも味わいたいと思います。


ちなみに、今「あじわいたい」を変換したら
最初に「味わい鯛」と変換されて、
一人クスッとなった深夜のリビングなのでした。
そんなツグ百日の物語。

スーパーの真鯛 
↑私を泣かせた鯛達

ツグお食い初め 
↑何とか形になったお食い初め

ツグsmile 
↑ゴールデンsmile
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