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LIFE is Rafting !!

いつか振り返ればきっと一瞬であろう、まるで”おとぎ話”な怒涛の子育て記録。

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【チア】首の皮一枚・涙の全国切符

 16, 2019 08:15
2月中旬、Facebookには
チラッとアップしていたのですが、
娘のチア、2/10の地区予選にて
全国大会の切符を掴み、

3/27 USA All Star Nationals 2019
(全国選手権大会2019)

に出場します。

思えばあの予選の日、
あんなに緊張したのも、
あんなに気が気じゃなかったのも、
あんなに嬉しかったのも久しぶりでした。

この全国大会、
チアダンス界で言えば、甲子園みたいなもの。
それこそ映画やドラマ「チアダン」の世界のような
中高生の部活の皆さんも目指す場所だし、
みは嬢のような、クラブチームにとっても目指す場所。
(中高生のような学校部門とそれ以外の部門とでは、
 審査の部門が違いますが)

この切符をかけて、12月〜2月の間に全国各地で予選があり、
そこで基準点に達したチームだけが出場できる、という
夢舞台であり、憧れの全国大会なのです。


みは嬢、この地区予選に出るのは、
実は今回で4度目でしたが、
過去3回は、年中・年長・小1という年齢的にも
チームとしてもまだまだレベルが遠く、
全国に行けるかどうか、というリアルさを実感して
この大会に臨んだことはありませんでした。

しかし、今回。
うまくいけば全国に届くかもしれない、という
チームの仕上がり具合。
もちろん、余裕などでは全くなく、
届くか届かないか半々…、という印象の、
まさに全国をかけて臨んだ予選だったのです。


そもそも、
予選が近づく1月下旬から2月頭の頃というのは、
インフルエンザシーズン真っ盛り。
本当に毎年のことですが、
この時期の体調管理には神経を使います。
まずは、そっちとの戦いが本番というか。苦笑

特に、今年は、何としても、どうしても、
娘を万全の体調で予選に送り出したかった。
そして、直前期のレッスンも休ませたくない。
もちろん他のメンバーも同じで、
どの保護者もそこが何よりの気がかり!
なんとか全員揃って。その一心です。
(団体演技なので、1人欠けるとまさに穴が空いてしまうのです)

娘には、3学期が始まる頃から、
毎日、マスク着用で登校させました。
日に日に増えていくインフルエンザでの欠席者。
もうすぐそばまで感染が広がっていることを思うと、
日々割とリアルに恐怖で、
マスクは学校でも外さない、放課後に友達と遊ぶ時も外さない。
うがい手洗いも、給食前、帰宅後、夕飯前としつこく徹底。
一度、学校にマスクを忘れて出かけたことがあり、
通学路を自転車で追いかけて渡したことも。
(以来、学校に置きマスクもしていました。)

ある日、のんきにマスクを外して過ごしていたことが発覚した時は、
「自分の身は自分で守るしかないのよ!」と、
それはもうこっぴどく叱りまして。苦笑
そのセリフ、自分で発しておきながら、
何の緊急事態だよと突っ込みたくなりましたが(笑)、
大会前なだけです。

とにかく、目に見えない厄介な敵に立ち向かう日々!
受験生の親ってこんな感じなのかなあ…と
淡〜く想像していたら、まさにチームメイトで、
上の兄弟が去年受験生だったというお母さんがいて、
「ほんと同じよ〜」と言っていました。

そうやって神経をすり減らして、
娘の体調管理をしていたら、
保育園っ子のツグ丸がインフルからの熱性痙攣で入院の事態に。
幸い、入院によって娘とは完全に隔離できて、
その意味では良かった…、と安心していたのですが、
結局、ツグ丸の退院後も、まだ感染期間は継続しており、
私とツグ丸/それ以外の家族で、
極力隔離の生活を数日することになりました。

しかーし!
”この日まで誰にも移らなければ隔離成功!”というその最終日、
結局私がインフルを発症しまして・・・。(撃沈)

その時点で、予選1週間前です。
ここからみは嬢に移したら、もう予選出場がピンチ。

そんなわけで、その日以降、
私は、存在が「菌」となりました。

申し訳ないけれども、
最も感染の危険が高い発症からの数日は、
全てお惣菜など、私の手を通さない食べ物。

アマゾンで除菌スプレーの一番高いやつ(笑)を買い、
(値段でどれほどの違いがあるかわからないけれど、
 こういう時は、高いほど効くと神頼み的に思ってしまう。)
手すりやドアノブ、食卓など、あちこちこまめに拭き取り、

病院仕様のゴム手袋を買って、家のものを触るときは
全てそのゴム手袋をしてから触り、都度都度捨てて、
マスクは2重。寝る部屋も別。ゴミ箱も別。

解熱後は、さすがにお惣菜ばかりだと、
回復するものもしないような、力が湧かないような気になり、
完全防備で料理もしましたが、
食卓は一緒には囲まず、私だけキッチンの床で座って食べました。笑
(何なら、その除菌スプレーを自分に吹きかけようかと思いました。
 さすがに思いとどまりましたが、せめて・・・と思い、
 空中に何度か噴射して、その霧の中を何度か往復しました。バカ。笑)

その結果、
なんとかギリギリ娘には移さずに済み、
私も予選前々日に回復!
(大人のインフルは長引いて辛かった)
まず第一の敵は、みは嬢の一歩手前で退けたわけです。
まるで、私が身体を張って、
インフルを最前線で食い止めたような心持ち。
(#違う #かかった張本人が何を偉そうに)


そうして、
誰もレッスンを休むこともなく、
メンバー全員揃って迎えた予選当日の朝でした。
その事実が、親(と本人)の努力の結晶であることを
どの保護者も知っていて、親同士、
お互いに讃えあい、労わりあった集合時間。笑
「とにかく元気にここに連れてこられた。良かった!」と。


そして、刻々と迫る本番です。

全国がかかってる。
娘がミスをしないか、側転やターンで転んだりしないか・・・。
たぶん親の私の方が緊張していたと思います。

こんな時、
「娘を信じています」なーーーんて、
泰然自若な態度でいられればいいのでしょうが、
そんな達観、できるかい!(人間だもの。みつを。)

本人、たくさん練習はしたけれども、
緊張もしてるだろうし、ミスもないとは言い切れないよね。(人間だもの。みつを。)
うわ、前のチーム、うまっ!

どうか、ベストの演技ができますよう・・・!
ただそう願って、いざ本番です。


おおいいぞ、いい滑り出し・・・
片手側転も決まった!ヨシ!
・・・と思った演技中盤の出来事でした。

娘、なんと致命的なミス・・・。

チアダンスの競技においては、
フィギュアスケートの採点のように、
色々な採点の基準が決まっており、
その中の、あまりにも有名な基準の一つに、
ラインダンスがあります。

その名の通り、メンバーが一列に横並びし、
肩を組んだような形で、揃って足を上げたりするもの。

そして、
そのラインが切れる(隣の人と組んだ腕が外れる)というのは、
明確な減点対象なのですが、
まさに、娘と隣の子との間で、ラインが切れてしまったのです。
というより、別のフォーメーションから
ラインダンスの位置に移動してきた
その入りでうまく腕が組み切れず、外れて始まってしまい、
バランスを失ってよろけてしまった、という形。

会場からも「あ」という声が上がります。
それくらい、見てる側にとっても明らかにわかるミスです。

私も、言葉を失いました。

娘、数拍遅れて、通常の振りに合流し、
その後は何事もなかったように、ミスなく踊りきりましたが、
あまりにもラインダンスの衝撃が大きすぎて、
私は曲が終わっても、どうしていいか。
ちょうど側にいた、
ラインが切れた隣の子のママと、ただ呆然。

全国に行くには、大げさでなく1点を争う状況なので、
この減点の影響で行けないかもしれない。
いや、行けない。
と、本気で思いました。

・・・・
他のママも「まだそうと決まったわけじゃないから」と
声をかけてくれますが、
他に明らかなミスが何もなかっただけに、
あのミスがなければ、という気持ちがどうしても拭いきれず。
顔向けできない、とは、あの時間のことでした。

それに、当の本人がどう感じているだろう。

落ち込んでるのではないか、
泣いてないよね。
合流したら何て声かけよう。
・・・
表彰式が終わるまで合流はできないのですが、
とにかく、申し訳ないのと、残念な気持ちと、心配と、
そんなネガティブな感情が渦巻きます。
そこから表彰式までの1時間強は、
ただただそんな時間でした。
他チームの演技を見ても、あまり入ってこず。

一方、遠くの選手席に戻ってきた様子の娘。
なんだか、明るい様子のように見えます。
娘のみならず、他のメンバーも含め、何だか明るい。
「あれ?」
と思いましたが、遠くてよく見えないし、
演技を終えた安堵もあるのかなということで、
一旦はヨシとしつつ・・。
(でも、途中から、やけに普通に明るい様子なので、
むしろもっと反省しろー!という気持ちにもなり。苦笑)


そして、いよいよ表彰式と
全国出場チーム発表の時間になりました。

前述の通り、全国には基準点に達していないと行けないので、
たとえ優勝しても、その基準点を超えていなければ、
全国には行けません。
逆に、たとえ3位入賞を逃しても、基準点に達していれば、
そのチームも全国に行けます。
出場する予選によって、不公平がないようになっているわけです。
(やはり首都圏は激戦なので)

まずは、3位以内に入賞したチームの発表から。
娘のチームは同じ部門内の3位でした。
これはちょっぴり残念ですが予想通り。
上2チームが明らかにレベルが上だったので想定内です。

問題は、その後。
全ての部門の入賞が発表になった後、
いよいよ、全国出場チームがエントリー順に読み上げられます。

半ば諦め。
半ば神頼み。

奇跡、起これ。
息を飲む。
唾も飲む!

こんなにも、脳内が張り詰めて
気が気じゃないことは、近年ありませんでした。

忘れもしません、
娘のチームのエントリーNo.は33番。

その33がコールされた時、
「え?」という驚愕、
「良かったーーーー(TT)」という安堵、
そして、少し遅れてやってきた歓喜・・・!!

ラインダンスの切れた子のママと
思わず長いこと抱き合ってしまいました。

いや、ほんと、
あのミスでもう行けないと思っていたので、
まさかの結果に、怒涛の安堵が雪崩れ込んできたというのが
一番正直なところです。
その後、その安堵がどんどん歓喜に変わっていきました。

娘たちも、手を挙げて喜んでいて、
私に満面の笑みで手を振ってくれるみは嬢の姿も。

ああ、本当に本当に良かった・・・!
親同士も手を取り合って喜んだ表彰式でした。


そして、閉会。

合流後に娘と話したところ、
演技直後(結果の出る前)
先生方は手放しにメンバーを褒めてくれたそう。
ミスのことも、何も言われなかった、と。

まずはやりきった娘たちを
讃えてくださったのだとわかりました。
だから、演技後あんなに普通に明るい調子に見えたんだ・・・。
先生がそうしてくださったんだ。
ありがたい気持ちでいっぱいでした。

全国がかかってる、という
その期待や不安にいちいち踊らされているのは
お恥ずかしながら明らかに私の方。
私は、頑張った娘を讃える気持ちよりも、
ミス後に動揺を見せずやり切った娘を認める気持ちよりも、
結果が気になって気になって仕方がなかった。

もし演技直後に娘と合流できたなら、
私は、手放しに娘を讃えられただろうか。
いや、できなかった。
もちろん、形式上は「頑張った!」と声をかけたと思います。
でもすぐミスに触れたでしょう。
その受け答えによっては、追求すらしたかも。

・・・・・・反省。
私もまだまだでした。


その後、チームで軽く集合です。
基準点を小数点単位でなんとか上回っての
全国の切符だったことがわかりました。
これぞ首の皮一枚!!
でも、ミスがあっても何とか上回るように仕上げてくださった先生方と
そこまで頑張った子ども達に感謝の気持ちでいっぱい。

組織のTOPの先生からも
メンバーに向けて話がありました。

このチームが全国に行くのは初めてで、
先生たちも本当に嬉しい、ということ。
ここまで頑張ってきた成果だよ、ということ。
これから、ファイナリストとして、
より恥ずかしくない演技と態度を身につけてほしいということ。

そしてこう言われました。
「その一つでもあるけれども、
今日、この会場や帰りの道中には、
全国を目指して目指して、それでも届かなかったチームがいます。
その人たちの思いを考えられる人になろう。
だから、今のみんなの喜びは、少しの間、胸で温めよう。
今日この後、家に帰るまで、大はしゃぎはやめましょう。」
と。

ああ、ほんとだなと思いました。
その心まで育ててくださることが本当にありがたく。
そして、最後にもう少しだけ、話が続きました。

「でも・・・・・!
でもでも、嬉しいよね。
先生も嬉しいです。
だから、今ここで、みんなで嬉しい気持ちを
一度弾けさせようかね!」と。

そしてこれ↓
2.10Regionals円陣 

メンバー全員と先生達とで円陣組んで
「やったー!!!」と。


なんだこの青春!
小2というこの歳で、これを経験できる娘が
羨ましくてなりませんでした。

直属のコーチの先生からも
「こうなったからには・・・・
 先生はまだまだ言いたいことあります!笑
 後1ヶ月ちょっと、ビシバシいきます!頑張りましょう!」
と声もかかり、
「もっとビシバシー?!」と笑いも起こって、和やかな解散に。


こうして、朝早くからの1日で疲れている娘と
メンタルの上下で、必要以上に疲れている私(苦笑)と、
全国行ける喜びを共に胸に抱えた帰り道でした。
嬉しかったな・・・。


そして。
あの予選から1ヶ月。
本当に残念なことに、メンバーの1人がケガのため、
全国出場を回避することになり、
1人減ってのエントリーとなりました。
フォーメーションも少し変更になり、
宣言通り「ビシバシ」のレッスンを経て(笑)、
その子の分まで、と頑張る娘たちです。

そして、娘が出場するのはもちろんのこと、
全国から集う高レベル演技の数々や
特色あるチームの数々を見られることそのものが
私自身楽しみでならず、
暇があれば、ライバルがどんなチームなのか下調べをする日々。笑
あ、別に勝つための研究とかではなく、
へー!鹿児島のチームが出てくるんだー!とか
わー、他の大会でこんな成績取ってるんだー!とか、
そんな感じで、単なる好奇心です。笑

ああ、本当に楽しみだなあ。

3/27 USA Nationals
@憧れの幕張メッセ

娘が、
チームメイトが、
輝く笑顔でベストな演技ができますよう。

ただひたすらそう願い、
今度こそ、どーーーーんと構えたいと思います!
とにかくあと約10日間。ケガと体調には最新の注意を払いつつ。

待ってろー!幕張ー!

181226ダンスドリル片手側転 
↑片手側転!

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